御手洗さんはクラスの便器

第九話 ウンチのための大便器

うえさんがはみ出させてしまったオシッコも、きれいになったところで……」

 ゆうはそこで言葉を切ると、改めて生徒たちを見渡した。そして、自らに注目が集まっていることに満足しつつ、話を続ける。

「最後になりますが、らいさんにウンチをする場合……、そのやりかたを見せてもらいましょう。大便器は大便器でも、ウンチのために大便器になってもらうことは、男の子にも女の子にも、どちらにも関係することですからね。みんな、しっかりと見ていましょうね」

 やはり、それは常識では考えられない発言だった。だが、当然のごとく、そのことに対して、なにも異議など唱えられない。その代わりに、教え子たちから発せられた「はい」という返事は、優花の期待に応えるものだった。そんな、彼ら彼女らにふたたび満足感を覚えた優花は、さらに続ける。

「今も言ったように、男の子でも、女の子でも、同じことだから、どちらでもいいんだけど……。せっかく、植野さんがスカートもパンツも脱いだままだから……、このままやってもらっていいかしら?」

「わかったよ、先生」

 教師の提案に、相も変わらず、率直な言い回しのむつ。そして、へ向き合うと、気さくな感じでこう言った。

「菜乃ちゃん。私、ウンチしたいから、大便器になってね」

 それも、本来であれば、考えられない発言。だが、そんな親友のお願いに、さも当然のごとく、菜乃は答えた。

「うん、睦美ちゃん。初めてだから、ちょっと不安だけど……、よろしくね」

 そして、二人してにっこりと微笑みあった。

 そんな菜乃と睦美をにこやかに見ていた優花は、ふたたび生徒たちへ向き合うと、説明を続ける。

「オシッコの時にも言いましたが、ウンチがしたい場合も、そのことをしっかりと御手洗さんに伝えてあげてね。植野さんが言ったみたいに、ウンチがしたいから大便器になってね……、って」

 そんな優花の声を聞きながら、菜乃はふたたび、その体勢を変化させていく。白いタイル、つまりはクラスのトイレの上で仰向けになったのだ。だが、単純に横になったのでは、タイルからはみ出してしまうためだからか、両膝を立てている。

「……そして、御手洗さんにウンチをする時の格好だけど、一般の便器にする時と同じで、基本的にはかまわないわ。つまり、男の子はズボンとパンツを膝まで下ろして、女の子はパンツを下ろしてからスカートをまくるってことね。でも、今回は見やすいように、植野さんには、このままの格好でやってもらいます」

 そんな、教師の言葉を受け、睦美は頷いたあと、こう言った。

「それじゃあ、菜乃ちゃん。腰掛けるね」

 そして、ふたたび自らの下半身を、菜乃にゆだねるべく、行動に移した。まずは、下半身丸出しの格好で、幼なじみのかたわらへと脚を進める。そして、その顔を跨ぐと、そのまま腰を下ろし始めた。それは、排泄をするために、本物の和式便器を跨いで腰掛ける、まさにその格好にほかならなかった。

「きゃんっ!」

 だが、その途端、睦美は思わず声を上げてしまう。湿り気を帯びた柔らかい感触を、自らのお尻の割れ目付近に抱いたのだ。そしてそれは、自らの眼前にやって来た親友の肛門周りを、菜乃が舐め回し始めたためだった。

 その感触に、思わず腰を上げそうになる睦美。しかしながら、骨盤周りに手を回されてしまい、身動きが取れない。そして菜乃は、親友のお尻に、さらに強く自分の顔面を密着させると、お尻の穴の奥底にまで、舌を挿入しようとした。

「あらあら、もう始めてしまっているのね……。まあ、いいわ。みなさん、これが、御手洗さんにウンチをする時の、正しい格好です。あとはウンチをしてしまえばいいのだけれど……。植野さん、お通じはいい方かしら?」

「あ、あんまり……。ちょっと、便秘気味……かなぁ……?」

 優花の問いに、睦美はくすぐったさを抑えながら、そう答えた。だが、自分の肛門を嬲っているのが、親友である菜乃の舌であると思うと、熱いものがこみ上げてくる。

「特に女の子が多いかもしれないけど、お通じが悪い場合には、今みたいにお尻を舐めてもらってね。そうして、ウンチが出やすいように、促してもらいましょうね」

 女子生徒の間から、若干の含み笑いが出たものの、やはりそれでも、この異常な発言に対して、誰もなにも言わない。そしてこのことから、今更ではあるが、この状況を当たり前のものとして捉えているということがわかる。

 そして、そんな教師の言葉を受けたためなのだろうか。下半身をゆだねた睦美の肛門周りに、菜乃はより一層丹念に舌先を這わせていく。

 だが、本人が言ったとおりに、睦美はあまりお通じがよくないのであろう。それとも、若干緊張しているのかもしれない。いずれにせよ、まだ便意を訴えてはいなかった。

 それでも、睦美のお尻に自らの顔を密着させ、肛門内の様子を探るように舌を差し入れると、体内に溜まっている排泄物の排出を促す。

 そして遂に、幼なじみの肛門周りが収縮したことを感じた菜乃は、その舌先に堅い物体を感じた。その瞬間、今までに経験のないほどの気持ちの昂ぶりが、少女の全身を貫いた。

「な、菜乃ちゃん……。わ、私……、ウンチ、出ちゃうから……」

 菜乃の奉仕の甲斐あってか、とうとう睦美は、排泄に至ったようだ。そして、言葉のニュアンスから、それはもはやのっぴきのならないところまできていることがわかる。

 そして、そんな睦美への了承の代わりとばかりに、菜乃はさらに一層、その舌先を肛門の奥底まで入れる素振りを見せた。

 その瞬間、体内に溜まっていたウンチが、肛門の穴を押し広げ、体外に排出されるのを、睦美はありありと感じていた。そして、状況から考えて、その意味するところは明らかだった。排出されたウンチを、菜乃はすぐさま口元で受け止めてしまう。そして、これから続々と出てくるであろうそれのことを思い、胸を熱くしていた。

 だが、最初に出てきたほんのひとかたまり、ピンボールほどの大きさのそれを除いて、さらにウンチが出てくることはなかった。睦美がふたたび肛門に力を入れたからだ。そしてそれは、無意識の行動だったのだが、どうしてそんなことをしたのか、彼女自身にもわからなかった。それは心の奥底で、こんなことは間違っているという、見えないブレーキがかかったためなのかもしれない。

 いずれにせよ、菜乃が口にしたウンチの量は、睦美が体内に抱えている全体の量からすれば、ほんのわずかに過ぎなかった。それでもなお、菜乃が唇に挟んだだけで、その存在感に圧倒されそうになる。表面から発せられる温かみとともに、強烈な臭いが鼻を襲ってくる。

 そんな、圧倒的な存在感に負けそうになりながらも、菜乃は意を決して、その物体を口の中へと頬張る。自分は便器なのだという思いを、強く抱きながら……。

「う、うぅっ……、うぐうぅぅっ……!」

 だが、その瞬間、菜乃はまったく身動きが取れなくなってしまった。想像していた以上の刺激が、口の中全体に広がり、激しい拒絶反応に襲われたのだ。その異物をすぐさま吐き出すよう、本能が全力を挙げて訴えかけてくる。それでも必死の思いで堪えていた菜乃だったが、全身に鳥肌が立ち、脂汗を浮かべ、震えがおさまらなくなってしまう。

 そして、そんな親友の変化に、睦美は当然のように気づいていた。それまで骨盤周りに回されていた菜乃の手が解けたため、慌てて立ち上がった。

「な、菜乃ちゃん……。ど、どうしたの? 大丈夫?」

 全身を震わせながら、目には涙までをも浮かべている菜乃に、睦美は真っ青な顔で呼びかける。ほんのわずかの塊が排出されただけにもかかわらず、鼻の曲がるような悪臭が、教室に広がっていた。そんなものを、直に口で受け止めたまま、菜乃は苦しそうな表情を見せているのだ。

 だがそれは、不思議な感覚だった。なにしろ、菜乃をそんな状況に追いやったのは、睦美自身なのだ。大便器として、そこに排便をしたのだから。ところが、そのこと自体は、ごくごく当たり前のことであり、なんらおかしなことを行ったとは思っていなかった。一方で、親友が苦しんでいること自体は、心配でたまらない。そんな睦美は、もはや卒倒しそうだった。

 だが、そんな睦美の叫びに、菜乃はその真っ青な顔を、微かに、だがはっきりと縦に振った。そして、心配そうに見つめる睦美の前で、ゆっくりと、だが確実に、口の中のウンチを咀嚼し始めた。一噛みごとに、体を震わせ、涙を流し、そして、そのあまりにも強烈な味覚と刺激にきながらも、それでも決してやめようとはしない。

 そんな菜乃の行動に、睦美はもちろんのこと、しようも、優花も、そして他のクラスメイトたちも、もはや黙って見守ることしかできなかった。

 菜乃が咀嚼をするたびに、体は拒否反応を高め、その強烈な異物を吐き出すようにと本能は訴え続ける。だが、便器として、睦美のウンチを受け止めようとする理性が……、いや、理性という言葉に語弊があるようであれば、その意志の力こそが、かろうじて本能を打ち負かしていた。そしてそれは、自らの状況をすっかりと受け入れた、便器としての矜持にほかならなかっただろう。

 どれぐらいの時が経過したのだろうか。誰一人身動きもしない教室の中で、菜乃のゆっくりとした咀嚼音と、嘔吐きのみが聞こえていたが、やがてゴクリと喉が鳴る音を最後に、静寂がその場を支配した。その喉の動きから、口の中のウンチを遂に飲み込んだことは、明らかだった。そして、今度こそ、菜乃はピクリとも動かなくなってしまう。

「な、菜乃ちゃん!」

 それと同時に、まるで金縛りが解けたかのように、睦美が叫んだ。そして、かたわらへと、ふたたびしゃがみ込んだ。

 そして、翔太もやはり、心配で溜まらなかったのだろう。駆け寄ってくると、菜乃のことを抱え、軽く揺り動かし始める。

 おそらくは、事を成し遂げると同時に、それまで張り詰めていたものが解けてしまったのだろう。菜乃は、失神をしていた。

「おい、御手洗! しっかりしろ!」

 なおも揺り動かし続ける翔太だったが、さすがの睦美も、やっかみの言葉などかけない。それどころか、涙を流しながら、まるですがるかのように、翔太のことを見ていた。

 やがて、菜乃がうっすらと目を開いた。そして、自分を抱えた少年と、そのかたわらで泣きはらしている親友を、ぼうっと眺めた。

「翔太くん……、睦美ちゃん……」

 二人の姿を認め、菜乃は弱々しいながらも、はっきりと答えた。呼びかけるために開いたその口からは、吐き気を催すほどの強烈な悪臭が発せられていたが、もちろん、翔太も睦美も、気になどしない。

「御手洗。大丈夫か? 苦しかったら、吐いちまうか?」

 そう尋ねた翔太だったが、普段のぶっきらぼうな言い方ではない。その言い方からは、菜乃のことが、心配で心配でたまらないのだということが、ありありとわかる。

「ねぇ、御手洗さん。いきなりのウンチ……、やっぱり、ちょっと難しかったかしら? 今回は、これぐらいにする?」

 優花も、気遣いながら声をかける。

「そ、そうだ。菜乃ちゃん。水! 水、持ってこようか?」

 そして、ようやく泣き止んだ睦美はそう言ったが、菜乃の返答を待たずして、駆け出していかんばかり勢いだ。

 だが、嘔吐きはおさまったものの、肩で息をしている菜乃は、三人の気遣いに感謝しつつも、はっきりと告げた。

「ありがとう、翔太くん、睦美ちゃん。そして、先生も……。でも、大丈夫です。それに、便器にお水を流すのは、睦美ちゃんがウンチを出し切っちゃったあと……でしょ。使っている途中で、便器にお水なんか流さないもの……」

 菜乃の言葉に、三人はその意図を理解した。その意味するところは、明らかだったからだ。菜乃は、睦美がその体内に溜め込んだウンチを出し切るまで、同じことを続ける気でいるのだ。

「ねぇ、睦美ちゃん。当然、あれで全部じゃないでしょ? それに、さっき少しだけ出しちゃったから、もう、我慢できないんじゃない?」

 たしかに、菜乃の言うとおりだった。なんとか肛門に力を入れることで、かろうじて押さえ込んではいるものの、少しでも気を抜けば、睦美の体内に蓄積されたウンチは、余すところなく体外へと排出されてしまうだろう。今度は、先ほどのように途中で止めることなど、到底できそうにない。 

「大丈夫よ、睦美ちゃん。時間はかかっちゃうかもしれないけど、便器の私が全部……」

 だが、そこまで言って、ふたたび菜乃の言葉が途切れた。白いタイルに仰向けに横になった状態から、上体だけを起こしていた彼女だったが、急に体を前方に折り曲げると、激しい嘔吐きを始めたのだ。それは、今までで最大のものであり、クラスメイトを含めた全員が、今度こそは完全に吐いてしまったと思っていた。だが、それで菜乃が楽になるのなら、それに越したことはないとも思っていたのだが、実際には吐き出してはいなかった。

 激しく肩で息をしていた菜乃だったが、やがて少し楽になったようだ。だが、今度は急に、涙を流し始めた。最初は、苦しくて泣いているのかと思った。しかし、次第に涙の量は増え、泣き声は大きくなっていった。そして遂には、まさに泣きじゃくっているという状況になった。

「ごめんなさい……。ごめんなさい、睦美ちゃん……」

 そして、急に謝りだした菜乃に、一番驚いたのは睦美だった。謝られる理由など、まったく思い当たらなかったからだ。

「私……、クラスの便器として……、睦美ちゃんのウンチ……、全部、食べちゃうつもりだったのに……、でも……、でも……、やっぱりダメみたい……。ごめんなさい……。睦美ちゃん、ごめんなさい……」

 本能が意志を打ち負かしたのだろうか。それはわからないが、そこまでが限界だった。今まで張り詰めていたものが、急にプッツリと切れてしまったかのように、それ以上はどうがんばっても、睦美のウンチを食べ続けることはできなさそうだった。

 すっかりと受け入れたはずの、便器としての役割を全うすることのできなかったふがいなさと、睦美のウンチをすべて受け止めることのできなかった申し訳なさに、菜乃は泣きじゃくるほかなかった。

 そんな、ひたすら謝り続けながら、まるで幼子のように泣きじゃくる菜乃を、睦美はその腕でしっかりと抱き締めた。そして、親友のぬくもりに、少し落ち着いてきたのだろう。やがて、菜乃の泣き声が弱まっていった。

「睦美ちゃん……。睦美ちゃんのウンチ……、全部食べられなくて、本当にごめんなさい。私、クラスの便器に決まったのに、便器になれなかった……。せっかく、みんなが選んでくれたのに、便器になれなかったの……」

 やがて、すすり泣き程度になった菜乃だったが、相も変わらず、睦美へ謝罪をするとともに、自らのふがいなさに顔を曇らせていた。

「そんなことないよ!」

 それは、睦美自身が驚くほどに、大きな声だった。その声に、菜乃が顔を上げて、睦美の顔を見つめた。

「菜乃ちゃんは、立派な便器だよ。だって、菜乃ちゃん、とうのオシッコと、それから私のオシッコ、ちゃんと全部飲めたじゃない。オシッコ飲んじゃうなんて、便器じゃなきゃ、できっこないよ。それに、私のウンチだって、ちょっとだったかもしれないけど、ちゃんと食べてくれたんだよ。ウンチを食べちゃう菜乃ちゃんが、便器じゃないわけないじゃない」

 睦美の口からは、言葉が止まらない。それは、菜乃がいかに立派な便器なのかということを、蕩々と述べていた。だが、菜乃のことを励まそうとすると、そう言わざるを得なかったのだ。

「たしかに、私のウンチ、菜乃ちゃんは全部食べきることはできなかったかもしれないよ。でもね、菜乃ちゃんが便器としてウンチを食べるのは、今日が初めてだったんだよ。だからね、これから便器としての訓練を積んでいけば、菜乃ちゃんだったらすぐに、私のウンチだって……、ううん、クラス全員のウンチだって、全部、食べられるようになるよ。だから、そんなに自分を責めないで。ねっ、菜乃ちゃん?」

 そうとまで言い切ってしまったことに、睦美はさすがに言い過ぎたかとも思った。だが、便器になることができなかったこと、そしてウンチを食べきることができなかったことに対して、そこまで自分を責めている菜乃を見ると、自然と言葉が出てきてしまったのだ。

「そうだぞ、御手洗。オレだって、これからも、便器の御手洗に、オシッコ飲んでもらいたいし……、その……、ウンチだって食ってもらいたいって……、思ってるしな」

 そう言った翔太だったが、それは偽りのない本心だった。そして、教室中のクラスメイトから、賛同の声が上がる。こんな状況になっても、菜乃が間違いなくクラスの便器であり、そしてみんなが、そんな菜乃のことを便器として使いたいと、口々に言ってくれたのだ。

「ありがとう、睦美ちゃん……、翔太くん……。そして、みんな……」

 そんな、周囲からの励ましを受けて、菜乃は改めて微笑んだ。そして、便器になれたのがこのクラスで本当によかったと、ふたたび、心の底から思った。

 ようやく微笑んでくれた菜乃の姿に、優花も翔太も思わず笑顔になったが、そんな三人とは裏腹に、急速に表情を曇らせていったのが睦美だった。便意がいよいよ高まり、もはや抜き差しならない状況になっていたのだ。

 その表情に気づいた優花が、心配そうに尋ねた。

「植野さん、大丈夫? 普通のおトイレに行く?」

 だが、もはや遅すぎたようだ。ショーツとスカートを身に纏い、教室を出て、廊下の外れにある女子トイレに向かうまで、この便意を堪え続けることなど、睦美には到底できそうになかったからだ。

「ねぇ、睦美ちゃん。便器の私に、睦美ちゃんの残りのウンチ、全部出して……」

 だが、そんな睦美に、菜乃が声をかける。先ほどまで泣きじゃくっていたことが嘘のように、それはしっかりとした口調だった。

「もちろん、睦美ちゃんのウンチを口にして、食べきることは無理みたい。ごめんなさい……。でも、その代わりに、私の顔に、睦美ちゃんのウンチ、全部出して欲しいの……」

 菜乃は、ふたたびクラスのトイレに寝転がると、優花に尋ねた。

「先生、すみません。私、クラスの便器なのに……、今はこれ以上、睦美ちゃんのウンチ、食べられないみたいです……。でも、便器としての訓練をしていけば、すぐにウンチだって食べられるようになるって、睦美ちゃん、言ってくれたから……。これからも、ウンチの大便器になる時は、食べられるだけは食べるようにがんばりますから……。少しでも早く、みんなのウンチを食べきれるように努力しますから……。訓練の間は……、食べきれなかった分は……、これで許してもらえますか?」

 それは、本当に申し訳なさそうな、ささやくような声だった。だが、それを受けた教師は、にっこりと微笑みながら、頷いた。

「もちろんよ。植野さんも言っていたけれど、今日が初めてなんですもの。これから訓練していけば、御手洗さんだったら、すぐにみんなのウンチ、全部食べられるようになるわよ。だから、それまでの間は、これでいいと思うの。それに、クラスのみんなも協力してくれるから、一日も早く立派な便器になれるように、がんばりましょう。それでいいわよね、みんな?」

 教室中から湧き上がる賛成の声に、菜乃はうっすらと涙を浮かべる。みんなの優しさが、ひしひしと心にしみたのだ。

 そんな状況に、睦美はふたたび菜乃の顔を跨ぐと、腰を下ろした。その瞬間、激しい破裂音とともに、睦美の肛門からウンチがほとばしり出た。そして、体内に蓄えられていた大量のウンチが、白い全頭マスクに覆われた菜乃の顔面を覆っていく。

 食べきることはできなかったものの、睦美のウンチを自らの顔にすべて受け止めることができ、菜乃は便器として、一つ成長できたように感じた。そして、未だかつてない幸福感に包まれていく。

 そんな菜乃は、達成感のあまり、それまでの緊張感がほぐれたのだろう。体中から力が抜け、自らの穿いたパンツ……、紙オムツへと尿を解き放ってしまった。それが、愛する翔太と、親友の睦美、そして自らのオシッコが入り交じったもののように感じ、恍惚の表情を浮かべながら。

 そして、そんな放尿自体は、周囲もなんとなく気がついていた。だが、それとは異なる種類の液体をも、しとどにあふれさせていたことは、菜乃本人以外、知るよしもなかっただろう。        

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