こんど六年生になる見ず知らずの女の子と一緒に、温泉に入る話

第十三話 おしゃぶり

 少女は、黙ったまま私を見つめていましたが、その表情は、少しイタズラっぽい感じのする、どこかコケティッシュなものでした。
「別のミルクって……?」
 そんな表情に、どこかドキッとしながらも、そう問いただした私に対して、少女はクスッと笑いました。
「和人お兄ちゃんの、オチンポミルク……です」
 そんな名前の商品は、自動販売機にはありませんでした。ですが、なんのことを言っているのか、それはわかりました。その言葉を聞いた途端、少女にペニスを洗われた……、つまりは、手こきをされたあのシーンがまざまざと思い出されたからです。
「だ、ダメ!」
 そして私は、反射的に、そう叫んでいました。
「なんでーっ? だって、和人お兄ちゃん、なんでもいいって言ったじゃないですかぁ」
 たしかに、私はそう言いました。ですが、それは自販機の中の飲み物どれでもいいという意味であって、まさか少女がこんなことを言い出すとは、思いもしなかったのです。
 ですが、少女の言っていることも、言葉の表面だけを捉えるならば、間違ってはいなかったのです。
「いや、だってもなにも……」
 それでも、なおも抗おうとする私でしたが、彼女は許してくれなかったようです。
「ダメって言わないって、言ったじゃないですかぁ」
「そ、それはそうだけど……」
 いつの間にか、自分が防戦する立場に追い込まれている……、そんなことを感じながら、それでも当然のことながら、承諾などできずにいる私がいました。なにしろ、彼女が言っていることは、私の精液を飲ませろということなのですから。
「絶対だって、約束だって、言ったじゃないですかぁ。和人お兄ちゃん、嘘つかないって……」
「いや、それは、まぁ……、そうなんだけどね……」
 少女の執拗なまでの追求に、たじろいでいる私がいました。そして、その時の私は、いわゆる「一貫性の原理」に囚われていたのだと思います。
 自分の想定としては、自販機の中の商品という意味であったにせよ、それでも「なんでもいい」と言ったのは事実でした。そのため、少女から「なんでもいい」と言ったと迫られ、その「なんでも」が、私の想定外のもの、つまりは私の精液、彼女の言うところのオチンポミルクだったとしても、それを無碍に断ることもできなくなってしまっていたのです。誰だって、嘘つき呼ばわりされるのはイヤですから……。
「和人お兄ちゃん、嘘つきじゃ……ないですよね?」
 そして、私の心の中を見透かしたかのような、少女のその一言が、ダメ押しとなりました。
「も、もちろん。オレは、嘘つきじゃないよ……」
「じゃあ、和人お兄ちゃんのオチンポミルク、瑠美に飲ませてくれますか?」
「あ、あぁ……」
 それは、はっきりとした返事ではありませんでした。ですが、その口調、ニュアンス、そして状況を考えれば、肯定の意味であることは明らかでした。
 そしてそのことは、少女にもわかったようです。
「わぁ、和人お兄ちゃん、ありがとうございます」
 打ち解けたはずの私に対しても、きちんとお礼の言える少女のことを、やはり育ちがいいのだと思う私がいました。そして、ひょっとしたらお嬢様なのかもしれませんとも思ったのです。もっとも、そのお礼が、精液を飲ませてもらうことに対してなのだということは、置いておくとしてですが……。
「それじゃぁ、瑠美。和人お兄ちゃんのパンツ、脱がせてあげます」
 そう宣言した彼女は、私のトランクスへと手を伸ばしてきたのです。
「ま、待って、瑠美ちゃん……」
「もう、和人お兄ちゃんったら。いつまでも待てませんよ? 瑠美、喉カラカラなんですからぁ」
 年齢、そして体格を考えるならば、少女に抵抗できないはずもありませんでした。ですが、その時の私は、やはりどこか追いつめられたかのような、そんな感じに支配されていたのです。
「それじゃ、いきますよ、和人お兄ちゃん?」
 いつの間にか、自販機に背中でもたれかかっていた私に、少女はあらためてそう告げると、トランクスの腰ゴムへと手をかけてきたのです。それは、硬直した逸物に引っかかったため、スムーズとはいきませんでしたが、それでもほんの数秒後には、私のくるぶしまで引き下ろされてしまいました。
 私は、再びさらけ出されてしまったペニスに、更衣室内の湿気を帯びた空気と、なにより彼女の視線を感じていました。少女が、まじまじと見つめていることは、明らかだったのです。
「わぁ、和人お兄ちゃんのオチンポ、元気、元気ですっ」
 私の前へとしゃがみ込んだ少女は、どこか嬉しそうな口調でそう言いました。
 そんな彼女とは対照的に、あまりの羞恥に身を焦がされるような思いを抱きながら、私は動くことができずにいました。そして、年下の女の子のなすがままになってしまったのです。
「いただきますっ!」
 私のペニスを見つめ続けていた少女は、不意にそう言いました。その口調、そして抑揚は、子供が学校給食の前に唱和でもしているような、そんな印象を与えるものでした。
「あーん」
 そして、そう続けると、私のペニスを咥え込んできたのです。
 それは、ある意味、想定できていたことではありました。ですが、当然のごとく、驚いている私がいました。そして、慌ててこう言ったのです。
「る、瑠美ちゃん。き、きたないよ……」
 そこはなんと言っても、排泄器官なのです。自分のものだとしても、このようなことをするなど、考えられないことでした。
「あぐっ……。きちゃなくなんきゃ……ないでしゅよ……」
 ですが、少女はそう答えました。私の逸物を咥えたままです。
「だって……、はぐっ……、りゅみが、きりぇい、きりぇい、したんでしゅから……」
 私のナニをしゃぶりながら、それでも少女は言葉を止めませんでした。
「だ、だって……、イヤじゃ……ないの?」
「だいしゅきな、かじゅとおにいたんのおちんぽでしゅから……、ちゅぱ……、いやなんかじゃ、ないでしゅよ……、はぐっ……」
 聞き取りづらかったのですが、少女が私のことを大好きだと言ったのはわかりました。それは、露天風呂でも言われたことですが、やはりあらためて言われると、嬉しいものだと実感していました。
 それでも、こんなことはやめさせなければならない……、理性の部分では、当然のごとくそう思う自分がいました。ですが、急速な高まりを見せる劣情を前にしては、無力なようでした。
 ちゅぱちゅぱ――。
 少女は、音を立てながら、しばらくはただ咥え込み、しゃぶっているだけでした。
 ですが、少しすると、私の亀頭を再び覆っていた包皮を、小さな舌を使って、器用に剥き始めたのです。そして、敏感な粘膜部分を、愛らしい唇を使って、舐ってきたのです。
 普段、過保護にも守られている粘膜部分を、少女の舌で直にもてあそばれているのですから、その刺激は並のものではありませんでした。
「る、瑠美ちゃん……、だ、ダメだって……、出ちゃう、出ちゃうから……」
 そう言って、なんとか拒もうとする私ですが、やはり彼女は許してくれなかったようです。
「かじゅとおにいたん……、ちゅぷぅ……、りゅみにはやく、かじゅとおにいたんのおちんぽみりゅきゅ……、はぐっ、ちゅぱ……、のましぇてくだしゃい……」
 私の硬直したペニスを咥えしゃぶりながら、目だけを上に向け、私の顔色をうかがう彼女は、やはりどこか妖艶な雰囲気を醸し出していました。まだ十歳、今度小学校六年生に進級する少女にもかかわらず、まるで小悪魔のような表情を見せていたのです。
「いや、ホントに……、ま、まずいから……」
 少女の表情にドギマギしながらも、それでも再び拒否の言葉を口にした私でしたが、それは、かろうじて残っていた理性がなさしめたことでした。ですが、それは口先だけのこと、言い訳に過ぎなかったと言われても、仕方なかったでしょう。
 本気でこの状況から脱しようとするならば、それは不可能なことではなかったのです。人並み以上に大柄で力持ちというわけではありませんでしたが、それでも私は、十六歳の男子高校生でした。自分よりもはるかに小柄で、華奢な体つきの、十歳の女の子を押しのけることができないわけもありません。
 結局のところ、本心の部分、もしくは本能的な部分では、この状況を受け入れていたのです。なにしろ、人生初のフェラチオをされているのですから、その快楽を前にしては、どんな理性も無力でした。
 ですが私は、ペニスを洗ってもらった時……、つまりは手こきをしてもらった時に、一度精液を放っていました。そのため、その時よりは少し長く我慢をすることができていたのですが、それでも、最終段階に来ていることは重々わかっていました。なにしろ、自分の体なのですから。
「だ、ダメだって……」
 それは、浅ましくも発せられた、口先だけの拒否の言葉でした。ですが、そんな見せかけの言葉とは裏腹に、その口調から、私が置かれている状況が、少女にもわかったようです。
「かじゅとおにいたん……、おちんぽみりゅきゅ……、ちゅぱっ……、でしょうでしゅか……?」
 私は黙っていることしかできませんでした。それでも、私の表情を見れば一目瞭然だったのではないでしょうか。
「うっ……」
 それは、遂に起こってしまいました。軽く声を発した私は、彼女の口中に精液を放ってしまったのです。そしてそれは、凄まじいまでの快感でした。
 ですが、そんな出来事にも、少女はまったく動じていないようでした。
「うぐ、うんっ……、ごくん……」
 そして、私の排泄器官から放出された体液を、少女は飲み下してしまったのです。
 急速に萎えてしまった私の逸物を、それでも彼女は、咥えたままでした。露わとなっている亀頭の部分を舐めしゃぶったままだったのです。
「どうやら、終わったようじゃのう……」
 未だかつて経験したことのない悦楽に、すっかりと呆けてしまっていた私を、不意に聞こえたその言葉が、現実へと引き戻しました。
「こ、これは……、その……」
 いつの間にか現れていた老人の顔を見つめながら、私はすっかり狼狽していました。まったく気づきませんでしたが、知らないうちに脱衣場へと戻っていたようです。
 当然のように、なにか言い訳をせねばとオロオロする、そんな私がいました。なにしろ、小学生の女の子に、自らのペニスをしゃぶられたうえに、その口の中に精液まで放ってしまったのです。しかも、状況から考えて、その様はすっかりと見られていたことは、明らかなようでした。
「いやぁ、儂も気づかんかったが、それも、飲み物と言えば、飲み物じゃのぉ……」
 ですが、そう言った老人は、まったく平然としたものでした。そして、孫娘の方へ向き直ると、こう続けたのです。
「どうせ、瑠美が無理を言うたんじゃろうて……」
 相も変わらず、私のナニを愛らしい口にくわえ込んだまま、少女は小さいながらもはっきりと頷きました。
「どうじゃった、瑠美や。和人くんのは……?」
「お爺ちゃま、ちょっと薄かったかもしれないけど……」
 ようやくと口を離した彼女は、そう答えました。
「二度目じゃからのぉ……。で、おいしくなかったのかね?」
 そんな老人の問いに、少女は大きく首を横に振りました。
「ううん、すっごくおいしかったよ。だって、大好きな和人お兄ちゃんが、瑠美のために出してくれたオチンポミルクなんだもん。それに……」
「それに?」
「お爺ちゃまのオチンポと違って、和人お兄ちゃんのオチンポは全部咥え込むことができたから、とってもおしゃぶりしやすかったです……」
 それは暗に、私のペニスが老人のソレに比べて小さいと言っていたのですが、その時の私は、そんなことを気にしていられるような状況でもありませんでした。あまりに想定外の展開に、自分の気持ちが追いついていかなかったのです。
「瑠美や、和人くんに飲ませてもらったんじゃから、儂のはお預けじゃな……」
「えぇーっ。お爺ちゃま、ひどい。それとこれとは別ですぅ……」
 私を置き去りにしたまま、二人の会話が続いていました。それは、誰が見たとしても、祖父とその孫娘の、微笑ましいやりとりにしか見えなかったと思います。もっとも、その会話の内容を別にすれば、ですが……。
「まぁ、それは夜のことじゃて……。どれどれ、儂も喉が渇いたのぉ。牛乳でも飲むとするかのぉ」
 そして、私の方に向き返って、こう続けたのです。
「和人くんは、どれがいいんじゃ。なんでも、好きなものでかまわんぞ……」
 ですが、私はその問いに、答えることができませんでした。未だ、平常心を取り戻せていなかったためです。
「瑠美はねぇ、『いちごミルク』!」
 そんな私を差し置き、少女が元気にそう答えました。
「なんじゃ、瑠美はまだ飲む気なのか。今、飲ませてもろうたばかりじゃろうが……」
「えー、いいでしょ、お爺ちゃま? 和人お兄ちゃんのオチンポミルクもおいしかったけど、『いちごミルク』もおいしそうなんだもん」
「やれやれ、瑠美は、欲張りじゃのぉ。じゃが、そんなに飲んでは、我慢できんじゃろうて……」
 老人のその言葉に、少女の顔色が少し曇ったように感じられました。
「ちゃ、ちゃんと、おトイレ行くし……」
 少し小さな声でそう言った彼女は、少し黙り込んでしまいました。ですが、それも一瞬のこと、すぐに続けました。
「そ、それに、飲んでも飲まなくても、同じだと思うし……。どうせ、穿くんだから、別にいいでしょ。ねっ、お爺ちゃま?」
 必死な様子でそうお願いをする少女でしたが、それは、「いちごミルク」の誘惑に勝てなかったためなのでしょう。
 そして、そんな孫娘の懇願に、老人は折れたようです。もっとも、本気で拒否するつもりなどなかったのでしょうが。
「わかった、わかった。『いちごミルク』でいいんじゃな?」
「やったぁ、お爺ちゃま、ありがとう!」
 心から嬉しそうにそう答えた少女は、私に向き返ると、たずねてきました。
「和人お兄ちゃんは、やっぱり『コーヒーミルク』でいいの?」
「あ、ああっ……」
 少女の無邪気な問いかけに、下半身をさらけ出したまま、私はそう答えることしかできませんでした。先ほどとは一転し、今の彼女は、まったくの子供でしかありませんでした。
 そんな女の子から、フェラチオを施されていた。それは、もちろん実際の出来事に違いはなかったのですが、それでもどこかで夢でも見ているのではないかという気がしてならなかったのです。
            

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